恋は度胸


睡眠不足で頭が痛いので、今日は考える必要も無い中身でさらっと流すでFA。

告白するタイミングを逃したら、もう2度とチャンスは来ないですか?

タイミングなどといっている人は告白なんか出来ません。


するんです。
したいんなら。
タイミングなど自分で作るものです。
そのくらいのクソ度胸で臨んで下さい。

直接告白したことのある人に質問です。
どんなタイミングで告白しましたか?
呼び出しとかってちょっとやりづらいですよね…


何かの帰り道、というのは、勢いが付けやすくて告白しやすいタイミングです。
たとえば、ちょっとした飲み会の帰り道、二人きりになって、このまま別れるのは嫌だという強い想いが出てくると、自分自身の背を押しやすくなります。
告白のタイミングなんてものは自分の背をどれだけ強く押せるかの勝負です。度胸さえあればどこでだって告白なんかできます。
タイミングは自分で作り出すものですから、いい雰囲気になったらなんて偶然頼みな考えを持っているうちは、告白なんかできません。
タイミングが取れない、とか考えてる暇があったら、呼び出してでも告白するというクソ度胸を決めてしまいましょう。


好きな人に好きと告げるのは恐ろしいことだ。
なぜ恐ろしいか、それは相手の心がわからないから。
相手のことを好きになると、まず間違いなく相手の心がわからなくなり、混乱する。私などが書かなくとも、誰でも経験くらいあるだろう。
その恐怖を振り払って告白まで至るのには相当なエネルギーが必要で、簡単に人にぽんぽん告白できる人間などそうはいない。
「いや、いるいる」
と反論する人もいるだろうが、そういう人間は告白しているのではなく、篭絡しているのだ。とりあえず気になった異性をキープし、その後関係が発展すればよし、しなければ清算すればよし、という考えからどんどん相手に迫っていくというタイプであり、思いを募らせて告白するというタイプではない。


それでも、想いは伝えなければ通じない。
そうでない場合もあるが、初めからそれを期待していたら、成就する恋も成就しない。
恋も戦争も、無駄な精神論や神風を期待する気持ちなど不要。どんなに念じても祈っても通じるものではないし、奇跡を待っているうちに横からさらわれる可能性も高い。
伝えて初めて恋は成就する。伝えない恋は存在しない恋である。脳内の幻でしかない。そのくらいに考えておいたほうがいい。



告白するには雰囲気が、という言葉もよく聞くが、これもどうだろうか。
この意見、突き詰めると、自分の事しか考えていない場合が多い。
「告白しやすい雰囲気、相手に告げやすい雰囲気が欲しい」
と考えるのは当然のことだが、自分でその雰囲気を作ろうとするならともかく、それすら他人にすがったり、自然な流れでそうなったら告白しようなどと甘いことを考えているうちに、すっかりタイミングを逸して他人に奪われてしまったり、というタイプが意外に多い。
告白で何がしたいんだ、と私は問う。以前の実話。
相手はきょとんとする。
好きなひとに気持ちを伝えるんでしょ、と答えるから、違うだろ、と答えた。
告白とは、相手に自分の気持ちを伝えるのが目的ではない。思いを伝えた上で、自分の要求(付き合って欲しい、結婚して欲しい、その他もろもろ)を相手に認めさせるのが告白だ。
そういう内容のことをいうと、相手は目を丸くしていた。
あえて過激な言葉にしてはいるが、つまるところ、そうだろう。
であれば、相手が受け入れやすいようにするのが第一で、自分が告白しやすい雰囲気を探すなど甘ったれの論理でしかない。相手が聞きやすい雰囲気を作るのが先決だろう。
ふたつの考え方は、似ているようで、根本的に違っている。自分を中心に考えるか、相手を中心に考えるか。


相手を中心にして考えたとき、自分の都合はひとまず措いて、相手が自分の言葉を聞きやすい環境とは何かを考えなければならない。
それを突き詰めると、結局は自分がいいやすい雰囲気になっていく。
相手が自分の言葉以外に気をとられない環境を作ること、相手に圧迫感を与えずに場の雰囲気に好感を持ってもらえるようにすること、などを積み重ねていくと、イコール自分が言葉をつむぎやすい環境につながっていく。
告白しやすい雰囲気とは、相手が告白を聞きやすい雰囲気に他ならない。


そこで初めて、自分の立場で考えてみればいい。
いったん相手のことは忘れ、自分なら、告白をどういう場面で聞きたいかを考える。どういう場なら告白を受け入れやすいか。
具体的に考える土台ができたのだから、そう難しいことではない。漠然と雰囲気雰囲気などといっていてはわからないが、自分の身に即して考えればすぐ答えは出る。
それが出たら、次に相手の立場に当てはめてみればいい。
さらに、それを現実化していくために自分がどうすればいいかを考えられれば、あとは度胸あるのみ。


その度胸を出すのが大変なわけだが。
こればかりは本人次第としかいいようがないのだが、「男女の友情が続いていくならそれでもいい」と考えているのか、「もう友達を続けていくこともできないくらい好き」なのかで、こちらも出す答えは変わってくる。
前者なら、私は突き放す。好きにすればよろしい。
後者なら、背を蹴っ飛ばす。そこまでの想いがあるなら、告白してもしなくてもいずれ今の関係は壊れるからだ。
その壊れる向きが、恋に向かうのか、失恋に向かうのか、それは両人次第。ただ、どのみち壊れるのだという一点だけは断言できる。
現状維持が難しいほどに片方の想いが募っていたら、そのままの関係を続けていくのは双方にとってストレスになる。自虐的にそのストレスを味わいたいのなら止めはしないが、そうでないのなら、結果を出してしまった方がいい。
ダメならダメでしかたがない。それが恋愛というものだ。



実ったら。
その時は心の底からひがみ、そねみ、悔しがってあげよう。