九州で地震

 また地震
 2ちゃんねる地震速報スレを眺めたり、公共性というものに対する意識皆無、と叩かれても仕方が無い番組を垂れ流し続けたフジテレビへの罵詈雑言を眺めたりしていたが、北九州地域と私とではあまりにも関わりが薄いため、傍観者でしかなかった。幸福なことではある。




 これを書いているのは午後0時15分、この段階でわかっている被害状況は、あまり大したものではないようだ。死者が出たという一報は現在のところ無い。新幹線が軌道上で停止していたが、あれは地震による緊急停止で、被害があって停まっているというわけでもなさそう。
 一方で、NHKの映像などを見ていると、断層が出ている。震源がごく浅いという発表が出ているから、たぶん断層型地震なのだろう。
 液状化についても情報が出ているようだが、海沿いの地域ではこれは出て当然。山間の地域でも、地下水脈が地表面に近ければ簡単に起きてしまうものだし。
 上下水道の管破断による水の噴出、あるいは液状化も起きているようだ。ただ、それも規模がそれほど大きくはない様子。




 ただ、地震に限らず、大規模災害の被害というものは、時間が経つにつれて増えて行くもの。地震の場合は余震というものもあるし、建物などは地震そのものでは破壊されなくても、その後の余震や不等加圧などによって不意に破壊したりする場合があるから注意が必要。
 また、緊急連絡体制のじゃまになるから、安否確認のための電話はできるだけ控えた方がいい。少し落ち着いてからでも安否確認はできる。安否確認の電話が殺到したせいで緊急連絡体制に支障が出て、仮にそのせいで犠牲者が増えたりしたら、それこそ本末転倒というもの。家族がその現場にいるとして、安否確認を緊急にしなくとも、無事でさえいればいずれ連絡がつくだろうし、無事でなければどの道安否確認はできない。心配なのはわかるが、連絡はニュースなどを見ながら状況が落ち着きつつあるのを確認してから行った方がいい。



 さーや説、という説が都市伝説化しつつある。竹島問題に絡めて韓国のサイトで「天罰だ」と祭りが始まっているという話題の方が声が大きいが、いちいちそんな事を煽り立てる連中について考えるのも馬鹿馬鹿しいのでスルー。
 さーや説、というのは、さるやんごとなきお方の結婚の話題で、何らかの動きが発表されると必ず大規模な地震が起きる、というもの。今回は一般人の結納に当たる行事が終わった途端にこの地震
ご結婚第一報の予定日:新潟中越地震 2004/10/23
延期後の予定日:高松宮妃喜久子さま死去 2004/12/18(地震ちゃうやん)
ご結婚会見:スマトラ地震 2004/12/26(会見は30日)
納采の儀:九州北部地震 2005/3/20(翌日)
 と、2ちゃんねるにレスが入ったり。なるほど。つまらない都市伝説だ。こじつけ。




 玄界島、という離島部で大きな被害が出ているらしい。がけ崩れによる家屋の倒壊などが、NHKの中継画像で報じられている。
 崩れた地盤を見ると、砂岩質。縦揺れが強かったらしいから、せんだん破壊で滑り落ちたのだろうか。斜面に張り付くようにして家を建てているから、地震が起きた場合に地滑り被害は起きやすい条件がそろっている。被害状況はまだわからないが、被災者の皆さんの無事を祈りたい。